■松永圭太・坂野有美 展「折り目・点線」開催のおしらせ




弊廊での今年最初の展示は、松永圭太さんと坂野有美さんの二人展です。
ふたりは金沢の卯辰山工芸工房で同じ時期に研修し、
共同で作品をつくったり一緒に展示をしたりと、当時から互いに切磋琢磨してきました。
陶芸と染では、分野としては重なる部分はあまり多くはありませんが、
だからこそ組み合わさることでそれぞれにはない魅力を引き出すことができるのではないかとも思います。
また、細かい枠組にとらわれず肩肘張ることなくコラボレーションが可能になるのは、
この地域においてはなかなか想像がつきにくいのですが、
茶の湯を含めた文化を総合的に捉える視点をこちらにももたらしてくれます。

松永さんの特徴的な質感が出た力強いかたちを持つ土の作品と、
坂野さんの布という平面的でありながら立体的にも扱うことのできる素材を
染めることでさまざまな表情を与えられた作品とが、
弊廊の空間の中でどのように呼応し、いつもとは違う空気感をつくり上げるのか、どうぞご期待ください。

松永圭太・坂野有美 展「折り目・点線」
2017.4.8(土) – 4.16(日)
13:00-18:00
会期中休廊日はありません
作家在廊日:8日(土), 16日(日)
オープニングパーティー:8日(土) 18:00〜

■「SEN Vol.02」開催のおしらせ


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gleen、スペース大原、MIKI FINE ARTSの共同企画による展覧会も、このたび3回目を迎えることになりました。
これまで会場としていたgleen natural store tokyoが昨年末に移転しg TOKYOと名前を変えて新たなスタートを切り、
そちらでのはじめての展示となります。

新しい店舗はこれまでに比べてかなりゆったりとしており、飲食スペースが新設されました。
それに合わせて展示のラインナップもこれまでとは趣向を変え、前回までのようにやきものだけに限らず、
絵画とハーブティーも一緒に組み合わせて、より多様なものとなります。

やきものは片瀬有美子と宮木英至のふたり。
ともに鋳込みという型を使った技法をメインに制作しており、
主張しすぎることなく使い勝手に気を使った繊細な作品は、ふだんの生活に溶けこみつつ存在感を発揮してくれます。

絵画は中村穣二。
抽象と具象のあいだにあるような、描いた瞬間の痕跡を強く残した作品は、
何かを想起させつつも特定のイメージには収斂されず、観る者の想像力を強く刺激します。

そしてハーブティーのHave a Herbal Harvest。
ハーブティーは本来すぐにかたちを失くしてしまうものですが、
それを標本のようにして植物の美しさをそのまま閉じ込めてパッケージすることで、
アートピースのように視覚的にも楽しめるものとして成立させており、飾っても味わっても楽しめるプロダクトです。
今回は、会期中この展覧会用のためにブレンドしたスペシャルハーブティーを、
出展作家のカップで味わっていただくことができます。

さらに新たな試みとしてワークショップを開催します。
書家の新ヶ江若菜を招き、Have a Herbal Harvestのミントのカードに、実際のミントを使って手紙を書くというものです。
最近では手紙を書くということ自体が減ってしまっていますが、書くという行為そのものを捉え直しながら、
ひとに感謝の気持ちを伝えるものをつくる機会を設けたいと考えています。

以上のように、これまでよりもさまざまな角度から幅広く楽しんでいただける企画展示になっておりますので、
ぜひ多くの方々にご覧いただければと思います。

SEN vol.02
会期|2017年3月31日(金)~4月23日(日)
時間|8:00~24:00 会期中無休
会場|g TOKYO 東京都目黒区青葉台3-1-17 青葉台タワー1F http://www.gleen.jp
出展作家|片瀬有美子(陶), 宮木英至(陶), 中村穣二(絵画), Have a Herbal Harvest(ハーブティー)

・オープニングパーティー
3月31日(金)19:00 - 22:00

・Green Pen Letteringワークショップ
4月22日(土)14:00 - 16:00
4月23日(日)14:00 - 16:00(各回10名)
書家の新ヶ江若菜さんを迎え、Have a Herbal Harvestのカードにミントを使って手紙を書くワークショップを開催します。
参加費:3,500円(Have a Herbal Harvestのカード代込み)
申込先:info@spaceohara.com

・オリジナルブレンドハーブティー
会期中、Have a Herbal Harvestによる本展示のためのオリジナルブレンドハーブティーを、出展作家のカップで提供します。

企画|gleen、スペース大原、MIKI FINE ARTS

■林茂樹「mini Q.P」発売中です
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このたび、スペース大原は、林茂樹の新しい作品「mini Q.P」を発売いたします。
この作品は2006 年、弊廊での展覧会「The Entertainment Ceramics vol.2」において発表した「Q.P」 のミニバージョンです。
林は以前から、石膏型に泥しょうを流し込んで成形する「鋳込み」と呼ばれる技法を用いて制作してきました。
この技法は、元々大量生産のためのものでしたが、林は美しいフォルムを作り出し、焼き上がりをコントロールするため、
その可能性を極限まで突き詰め、新たなレベルへと押し進めています。
今回の作品のようなモチーフを、あえて陶で制作することに対し、以前からその必然性を問うような意見も聞かれました。
しかし、磁器特有の光沢感と近未来表現、ヨーロッパのビスクドールが示す無釉磁器の人肌に近い質感、
そしてそれらの重量感など、やきものでしか実現できない世界観と強度をつくり出すことに成功しています。

また、今作を発表することに至った背景のひとつに、
林の故郷である岐阜県美濃地方の陶磁器産業の現状に対する危機感があります。
長くやきものの産地として栄えてきた美濃では、より安価な外国製品の流入、国内におけるニーズの変化など、
時代の流れと共に産業全体が落ち込みを見せています。
今回の試みは、アートという新たな価値を、長年この地に蓄積されてきたノウハウを用い、
国内だけでなく世界に発信していく事を目的としています。
美濃からの発信にこだわり、制作のプロセスに林以外の美濃のつくり手が介在しています。
この作品は、個人作家の枠組を越え、陶磁器産業の今後を見据えた新たな挑戦となっています。
こうしたこれまでとは異なるヴィジョンの提示は、これまでの業界の常識や、方法論を見直すきっかけとなり、
模索の道のひとつとして、たとえわずかであっても希望の光となる可能性を秘めているのではないでしょうか。

mini Q.P | Shigeki Hayashi Ceramic Works
サイズ:W15×D13×H14 (cm) 磁土 2015
限定200体 (専用ケース付き, エディションナンバー入り)
¥108,000(税込)



■林茂樹作品集「Shigeki Hayashi Ceramic Works 2003-2013」発売中です
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以前から準備を進めてまいりました林茂樹さんの作品集がついに完成しました!
これまでの作品をすべて網羅しており、とても見応えがあるものとなっています。
(弊廊での展示のようすももちろん掲載されております!)
現在のところ弊廊でのみお買い求めいただけます。
限定200部(サイン入り)ですので、お早めのご購入をおすすめします!

Shigeki Hayashi Ceramic Works 2003-2013
サイズ:210mm×210mm 26ページ
価格:2,160円(税込)
限定200部(サイン入り)